ペットヤギ飼育の
知識・経験がNo.1
人間とヤギがともに歩んだ歴史は、馬・牛・豚・ニワトリよりも古く9,000年前までさかのぼります。長いあいだ家畜として扱われてきたヤギですが、愛知ヤギ農場ではペット(愛玩動物、伴侶動物)として新たなヤギの魅力や価値を発見・発信しています。
その1つとして「新しい家族に出会える」をビジョンに掲げ、一般家庭や企業にペットヤギを提供しています。また、幼稚園や小中学校などの教育機関や県庁や市役所などの公的機関からの相談にも応じており、ヤギを通じて心の教育や環境問題についての学びや気づきを提供しています。
世界に目を向けると日本の動物愛護や動物福祉は遅れていると言われています。特に主要先進7カ国の中では法的にも制度的にも動物を守るための整備が不十分です。そのため日本国内ではヤギをペットとして取り扱う業者の中に違法行為をはたらく業者が少なくありません。また、ヤギの家畜という立場を悪用して家畜業者や農家&一般生産者が無許可でヤギをペットとして扱う悪質な行為が横行しています。
私たちは現状を改善して動物に与えられた当たり前の権利を守るために、そしてヤギが幸せに暮らせるように「ペットヤギの正しい飼育と管理」の方法を確立しました。現在では質の高い飼育管理方法が評価され、獣医師や大学の研究機関にペットヤギの飼育管理を指導するリーディングカンパニーとしてペットヤギ業界を牽引しています。
以下は愛知ヤギ農場に初めてお問い合わせされた方、直近100名(66組)にヒアリング調査をした結果です。(複数自由回答をKJ法でグルーピングし上位10件を抽出)
購入できなかった理由と愛知ヤギ農場の販売方針
初めてお問い合わせされた100名のうちペットヤギを購入された方は32名でした。
一方で購入できなかった68名のなかには次の理由がありました。
理由:食肉として探している
方針:食用としての販売は一切していません
理由:頻繁に海外を往来している
方針:家畜伝染予防法の観点から飼育は断念してください
理由:ヤギを診てくれる動物病院が無い
方針:ヤギを飼う前に獣医師または動物病院を探してください
理由:ヤギは粗食で丈夫だと聞いたからエサも小屋も準備していない
方針:動愛法(動物の適正な取扱い)に違反する虐待行為であり、ヤギを家族と同じように大切に出来ない方へは販売していません
理由:自分が高齢のため最後までヤギの面倒を見られるか分からない
方針:終生飼養できる方に販売していますので、65歳以上の方はご家族や後見人の同意を得てください
愛知ヤギ農場から購入できなかった方が多数いることで、私たちが大切にしている「新しい家族に出会える」の方針を変えることはありません。双方にとって事前にミスマッチが防げたことは良いことだと考えています。改めて私たちの想いに共感していただける方にペットヤギを「新しい家族」として迎え入れていただきたいと思っています。
ペットヤギ飼育の
知識・経験がNo.1の
具体的な理由
「ペットヤギ飼育の知識・経験がNo.1」の根拠として、先ほどの100名ヒアリング調査の結果はもちろんのこと、ペットヤギの出生確認登録件数が3年連続して全国1位という客観的な実績もあります。しかし、ペットヤギを購入された方々が口をそろえて言われる知識や経験の豊富さを感じた瞬間は「日常の飼育アドバイスをもらったとき」が大多数でした。
1つ例をあげると、草食動物であるヤギが食べてはいけない有害植物が日本国内には数百種類あります。私たちは今までの知識や経験から有害植物の種類、毒部位、自生地域、症状をまとめた「オリジナル 有害植物 図鑑(非売品)」を制作しており、愛知ヤギ農場からペットヤギを購入された方の日常飼育管理に役立てています。
この「オリジナル 有害植物 図鑑(非売品)」にどれほどの知識と経験が詰まっているかを紹介するために以下で比較したいと思います。
- 「ヤギと暮らす(今井明夫監修)」
(2011復刻版)扶桑社
イラストありの有害植物数 11種類
- 「ヤギ飼いになる(中西良孝監修)」
(2017)誠文堂新光社
イラストありの有害植物数 21種類
- 「オリジナル 有害植物 図鑑(愛知ヤ
ギ農場)」(年1回更新)非売品
イラストありの有害植物数 415種類
ちなみに今井明夫氏と中西良孝氏は40年以上も山羊飼育や山羊研究を行っている言わば家畜山羊業界の重鎮です。現に両氏とも全国山羊ネットワークという家畜山羊コミュニティの会長を歴任しています。
私たちの知識と経験がNo.1と言うには恐れ多いですが、ペットヤギの飼育管理に関する知識と経験においては私たちの右に出る者はいないでしょう。ペットヤギに対して健康で長生きしてくれることを願うのは、人間の健康長寿を望むことと同じです。言うまでもなく健康で長生きするためには何を食べて、何を食べないかは重要になります。
ところが「ヤギと暮らす」と「ヤギ飼いになる」にはヤギが食べてもいいエサとして有害植物が紹介されています。家畜山羊なら毒物を食べさせてもいい訳ではなく、またペットヤギだから毒物を食べさせてはダメという話しではありません。命の尊重という全ての生物に対する生きる権利を尊重する倫理的・道徳的な話です。
まさに、これこそが日本の動物愛護や動物福祉が遅れていると言われる理由です。とりわけ家畜山羊業界では、いざとなれば立てなくなる前に屠畜して肉、骨、皮にすることを前提としているため健康で長生きさせる必要がないというのが家畜山羊業界の考えです。そのような考えの者が「家畜より高く売れるから」という理由で家畜山羊をペットとして販売していることに家畜山羊業界への憤りを感じずにはいられません。
私たちが「ペットヤギ飼育の知識・経験がNo.1」であることは揺るぎようのない事実です。しかしながらNo.1にこだわる理由は、リーディングカンパニーとして主導的地位からペットヤギ業界のスタンダード(標準や基準)を築くことにあります。そのためにも私たちの豊富な知識と経験を活かして、ペットヤギの健康と福祉を最優先に考えた飼育方法や環境整備を推進し、ペットヤギの幸福度を高めることを目指していきます。
このように、私たちのNo.1の地位は単なる数字やタイトルのためではなく、私たちの想いに共感してペットヤギを「新しい家族」として迎え入れてくれた方やペットヤギ自体の幸福を追求するためにあります。そのために信頼される情報やサービスの提供ができるよう今後も絶え間ない努力を続けていきます。
新しい家族が増えたご家庭のお話
家畜業者の実態と問題点(8:35~)